出オチです。
乗ろうとしていたロンドン行きのBRITISH AIRWAYS BA6便がいきなり5時間遅延になりました。ロンドンは大雪だそうです。それにしても、5時間も遅れてしまうと、ロンドンからローマへの飛行機に乗り継ぐことができません。まあとりあえず話を聞こうと、チェックインの列に並びました。
そして40分ほど待って…。
なんと、BRITISH AIRWAYS側がALITALIA航空でのローマ直行便チケットを用意してくれました。
もともと、ローマ直行便の往復チケットが30万円ぐらいして高かったので、ロンドン経由の安いチケット(往復10万ちょっと)を買ったのですが、お値段据え置きの直行便チケットに化けました!!
本当にアリタリア。
ひゃっほい!
機内食は日本風とイタリア風を選ぶことができます。もちろんイタリア風を選びました。機内後方にはコーラや水、ワインが置いてあって、自由に取って飲むことができます。みんなその場で飲むので、立ち飲みしながら見知らぬ人同士でも話が盛り上がっています。さすがイタリア人。
成田を出発して7~8時間ぐらいでやっとロシアを抜けました。機内の地図にはイタリアが見えてきています。
出発して11時間後、ローマ・レオナルドダビンチ空港に到着しました。日本時間では午前3時ですが、ローマはまだ前日の午後7時です。
さて。
本当ならば、ロンドン経由で22時ごろにローマに着き、そのまま空港で6時間ぐらい待機して始発列車に乗るつもりだったのですが、直行便で来られたために予定よりも3時間ほど早く到着しました。
どうせならシャワーでも浴びてゆっくり寝たいなあ…。
とりあえず空港のホテル案内所で近くにホテルがあるかどうか聞いてみたところ、一泊80ユーロか100ユーロで、しかも歩いてはいけない距離だと言われました。タクシーを使えと。
この空港、実はローマではなくローマ市の隣のフィウミチーノ市にあって、空港のまわりには何もありません。ちょうど成田みたいな感じです。なので、たくさんホテルのありそうなローマ・テルミニ駅まで移動することにしました。
電車に乗るために、空港に隣接しているフミチーノ駅に移動します。
やっぱり日本の駅とは違うなあ。ホーム左側に停まっているのがテルミニ行きの列車です。
振り返ってみる。
すこしだけ動画で撮ってみました。
列車で30分、テルミニ駅に到着!
ブレてしまっていて見にくいですが、Roma Termini と書いてあります。
この時点で午後9時すぎ。
たったいま乗っていた列車。
空港の名前は「レオナルドダビンチ空港」のはずなんですが、空港でも駅でも、「レオナルドダビンチ空港」とはどこにも書いておらず、常に「フィウミチーノ空港」とあります。どうやら「レオナルドダビンチ空港」というのは単なる愛称のようです。
列車の横にもローマ・テルミニ、フィウミチーノ・アエロポルトと書いてあります。イタリア語はそのまんまローマ字読みすればOKなので、すごくわかりやすいです。
テルミニ駅。ひたすらホームが並んでいます。
駅には、到着列車の時刻表と、出発列車の時刻表が貼ってあります。ここを見れば、1日の全ての列車を知ることができます。この写真はローマ・テルミニ駅に到着する列車の時刻表。
こっちは出発列車の時刻表。
ローマで一泊して翌朝ボローニャに行くつもりなので、テルミニ発ボローニャ行きの列車を探します。しばらくきょろきょろしていると、ありました、ありました。どうやら朝7:15発のミラノ行き列車に乗れば、ボローニャに行けるみたいです。この列車は7:15にテルミニ駅の3番ホームから出発して、フィレンツェに8:50、ボローニャに9:37、ミラノには10:45に着くみたいですね。
赤い文字で書いてあるので、これはユーロスター、つまり特急です。よく見ると ES と書いてあります。
さて、問題はどこに泊まるかです。
駅にあるホテル案内所で聞いてみると、なんと歩いて5分の場所にある2つ星のホテルを紹介されました!
ダブルベッド、シャワートイレ、朝食付で、2人で1泊70ユーロです。
「駅から歩いて5分!?」と聞いたら「ノーノー、4分だよ」と言われました。さっき自分で5分て言ってたくせに。
紹介所に3ユーロ支払って駅を後にします。
住宅街ぽく見えますが、駅から2分ぐらいしか歩いていない場所です。
そして、本当に5分とかからない距離にありました。部屋は少し狭いけど、必要にして充分な大きさです。
ベッドから入り口を眺めてみる。右奥の扉が玄関、左奥にトイレとシャワーがあります。
部屋の外の廊下もいい感じ。
なぜか日本の白黒映画をやってました(しかも吹き替え)
シンプルなテレビリモコン。いくら右上の電源ボタンを押してもテレビが反応しないので不思議だったのですが、どうやらリモコンの電源ボタンは電源を切るときにだけ使うみたいです。チャンネルボタンを押せばいきなりテレビの電源が入ります。アパートのリモコンも同じ方式だったので、これがイタリア(もしかしたらヨーロッパ全体)では普通なんでしょうね。
ホテルのカードをもらいました。ホテル・モントリエル。
http://www.hotelmontrealroma.it
ぐっすり眠りました。朝5時ぐらいに散歩がてら駅まで行って、ボローニャ行きの切符を買います。
さすがに人は少ないです。早朝なので有人の切符売り場は閉まっていましたが、自動発売機があり、そこで切符を購入しました。
左側が到着、右側が出発する列車です。まるで空港みたいですね。奥には列車とホームが見えています。いわゆる日本の改札のようなものはなく、完全に出入り自由です。
これが切符。
右上には「2 ADULTI」。大人2人の意味です。
その下の段には、1月9日7時15分 ローマ・テルミニ発、1月9日9時37分 ボローニャ・チェントラーレ着と書いてあります。ちなみにチェントラーレはチェントロ、中央の意味です。そして右側には「クラス2」。この列車には1等車と2等車があります。
TRENO 9506 とあるのは列車番号(トレーノは列車の意味)、CARROZZA 008 は車両番号。カロッツァは客車の意味です。日本でもカロッツェリア(車体とか自動車工場とかの意味)というメーカーがあります。その下には「POSTI(席) 25 FINESTRINO(窓) 24 CORRIDOIO(通路)」とあります。24、25番の席に座れと。つまり指定席です。
そして右下には値段が。2人で116ユーロ(1万5000円ぐらい)でした。
ホームまでてくてく歩いていき...
がちゃこんとスタンプを押しました。これをしないで列車に乗ると無賃乗車扱いになります。注意しましょう。
さて、切符も無事購入でき、お腹も空いてきたので朝食をとることにしました。この時点で午前6時ぐらい。この時間になると駅のカフェテリアも開いています。
朝食セットを2人分頼みました。コーヒーとジュース、パンがセットで3ユーロぐらい。
こんなカフェテリア。
ついでに駅の中を散歩します。2階建てのオシャレ本屋があります。
何の本なんだ??
霊気…。
内容が気になります。
武道とか。
駅の地下には遺跡の一部が展示されていました。
一度ホテルに戻ってチェックアウトし、再び荷物を持って駅に戻ってきました。すでにホームには搭乗予定のユーロスターが停まっています。
まちがいなくユーロスター。
まちがいなく7:15発ミラノ行き(ボローニャ経由)。
列車に乗り込みます。
そして2時間ほど経過して…
フィレンツェで15分ほど停車し…
ようやくボローニャに到着しました。
ボローニャ駅のホーム。
ローマは東京と同じぐらいで冬にしては暖かかったのですが、フィレンツェを過ぎていきなり寒くなりました。列車を降りた途端に息が白くなり、寒さが身にしみてきます。
駅の中央口。趣があります。
バス停を探して乗り込みます。バスの車内放送は一切無いので、今どこを走っているのかさっぱりわかりません。ボタンを押せば無言で停車し、押さなければ無言で通過します。なので、あらかじめ運転手に行き先を伝えておきました。すると何個目かの停留所で停まり、「ついたよ~」と教えてくれました。ありがとう!
そしてアパートを探します。語学学校からもらったプリントには「デ・キアーリ通り23番」と書いてあります。すると、なんと同じバスから降りて目の前を歩いていたお婆さんが入ろうとしていたアパートに「23」のプレートが。すかさずお婆さんを捕まえて住所を確認します。たしかにこのアパートで間違いありません。「この階段を上がって目の前の扉よ」と教えてもらいました。
イタリア時間で午前11時、日本ではプラス8時間して午後5時なので、家を出て35時間後にようやく到着したことになります。長かった!
これがアパート前の道。左側に並んでいる扉のうちのひとつが、わがアパートの入り口です。
同じ道を反対方向から。
街はまだクリスマスムードでした。
ただの街灯ですが...
あそび心があります。
サント・ステファノ教会の前で朝市みたいなのも開いてました。食べ物かと思ったら蚤の市だった。
とりあえずこんな感じです。学校の事とか、アパートの中の様子なんかはまた後日。
では!
細かく書いてあっておもしろかった!
返信削除是非是非今後も続けてね。
とりあえず泥棒とかには気をつけてね~
アンド-