2010年10月11日月曜日

オルヴィエート

ウンブリア州にあるオルヴィエートという街へ遊びにいってきました。ボローニャから電車で約3時間。位置はフィレンツェとローマの中間にあります。


街の周りは丘に囲まれていて、ジブリ「天空の城ラピュタ」の舞台になったと言われている地域です。

街の中心はもちろん丘の上にあり、ケーブルカーを使って上ります。片道1ユーロ。


頂上に着くと、田園風景を見下ろす事が出来ます。


オルヴィエートの田園はいろいろな畑や建物があって、見飽きません。


かわいいVespaの集会も発見!
街最大の教会。ファザード部がモザイクで埋め尽くされています。美しすぎる!
街を歩いていると、あちこち木製のベンチや遊具などを発見!発見した遊具の一つ木馬君。

街の主要観光スポットの一つ、サン パトリッツィオの井戸。入り口でチケットを購入し、巨大井戸の中を探検してみます。
1528年教皇クレメンス7世の命により建築され、ルネッサンス期工学の傑作と呼ばれています。上から覗き込むと、一番下に水が見えます。
井戸の深さは62メートル。上り下りそれぞれ248段の階段があります。
ようやく到着。昔の人たちはここまで降りてきて、水を汲み、また階段を上って帰って行ったそうです。すごい力仕事です。
井戸の底から見上げた所。不思議な感覚です。
帰りも階段で帰りますが、階段は螺旋状になっていて、行きの階段とは別の階段を上ります。行き来する人がすれ違わないように設計されています。
オルヴィエートには井戸以外にも洞窟があり、エトルリア時代(紀元前)からルネッサンス時代までに掘られた洞窟を探検する事が出来ます。写真は粉引き機。
井戸も洞窟内にありました。かなりの深さです。
鳩小屋の遺跡。四角い穴に鳩が入っていたとの事。
かなり広い鳩小屋でした。
エトルリア時代からこの地域ではワインを作っていたようです。

今でもワインはオルヴィエート名産物の一つです。
ぶどうの絵が描かれた陶器。これはワインの味がますます気になってきます。。。
特に白ワインがおいしいとの事で、早速試飲しました!さっぱりしていて飲みやすい!!
お肉で有名なのが、イノシシの肉!街中のお肉屋さんには猪の剥製が展示されています。
猪料理も試してみました。トマトソース煮込み。ビーフシチューに入っている牛肉の様な歯ごたえ。多少独特の臭みがありましたが、柔らかくて食べやすかったです。
そしてオルヴィエート最大の特産物、トリュフ!人生初のトリュフです。香り高い!!
パスタもこの地方の名産品です。
もう一品、トリュフのブルスケッタ。カリカリのパンの上にトリュフをふんだんにかけて頂きます。
一緒に出てきたトマトのブルスケッタ。トマトが甘い。シンプルな料理なのに、本当に美味しい。味の決め手は素材の良さなんでしょうね。
こじんまりしていて、すぐに町中を歩き回れる程小さな街ですが、歴史が古く見応えたっぷりでした。


2010年10月7日木曜日

イタリア音楽事情

以前のブログにも書いたように、イタリアの夜はdiscoteca(日本のクラブの様な所)で踊って、歌って、飲んで騒ぎます。
大体夜の10時から開店で、3時頃閉店します。一番、盛り上がってくるのは12時を過ぎてから。
夏の間は古い建物の中庭を解放したり、公園の中にステージを作ったりして屋外。9月頃からの秋冬は建物の中、特に地下が多くなります。
日本で踊りに行くと言うと抵抗がありますが、イタリアを含め外国ではごく普通のようです。

日本で言う「カラオケ行こう!」と言ったノリでしょうか。
discoteca-barの一つ、「Colto maltese」というお店です。入場は無料。まずはカウンターで飲み物を注文。


写真右奥がDJ。基本的にDJの趣味と腕で選曲されますが、もちろんリクエストも受け付けてくれます。
夜もだいぶ更けてくると、お店は満員状態。客層は10代から?0代まで、年齢を問いません。たまに語学学校の先生にバッタリあったりすることもあります。
なぜかお店のスクリーンにDSのCMが流れていました。イタリアでも日本のゲームは大人気!

流れる曲は、お店やDJによってかなり変わりますが、Qeen、ABBA、MichaelJacksonなどの王道が流れることもしばしば。

イタリア音楽の流行のテンポは、日本と比べるとかなり遅く、未だにワールドカップ時に流行ったShakira-Waka Wakaが必ずdiscotecaでは流れます。しつこい程流れまくっている曲ですが、イタリア人的にはあまり好きではないようです。私たち外国人の間では「イタリアはワールドカップ時、すぐ負けたからこの曲嫌いなんじゃないの?」という意見で一致しています。嫌いと言いつつ、もちろんこの曲が流れるとイタリア人も踊りまくります。



そしてこちらがイタリア国内にとどまらず、欧州で今夏大ヒットした「we no speak americano」。リメイクされている曲で、元の曲は1956年Renato Carosone「Tu vuò fa' l'americano」
アメリカ開拓時代、自由の国を目指しアメリカに渡ったイタリア人でしたが、やっぱり自分たちはイタリア人。英語を話せない=アメリカ人にはなれないという内容の歌だとか。。歌詞はナポリ弁で、イタリア人であっても解読できないようです。




この曲もdiscoteca定番曲!

2010年10月6日水曜日

聖ペトローニオ祭

ボローニャでは毎年10月4日が街の守護聖人、聖ペトローニオの日で祭日となります。それに伴い、聖ペトローニオ大聖堂の前では数日間にわたってお祭りが開催されます。
お祭りの催し物も盛りだくさんです。
お祭りで目にした催し物をいくつかご紹介します。


昔のカラビニエリ(イタリア軍警察)の制服を着て、音楽を奏でながら街の中をパレード。


頭にフサフサした黒い鳥の羽のようなものが付いています。


10月4日午後5時から、大聖堂の中でミサが行われていました。街中の人が押し寄せてきていて、教会内も広場も人でごった返しています。
写真に写っているのが今回の主役、聖ペトローニオを祀っている聖ペトローニオ大聖堂。現在修復中で入り口の壁はシートで覆われています。しかし外見が損なわれるのを防ぐため、壁の写真が印刷されているシートを使用しています。パッと見、騙されそうです。


教会内でのミサの後、御神輿に乗った金色のトロフィーの様なものが広場を一周します。

ミサが終わると、何処からともなくおいしそうな香りが漂てきました。香りの正体は、お肉の炭火焼!なんと無料で振る舞われます。列を探すと、すでに200人程の行列が!やむなく断念。
しかし、デザートのtorta di riso(ライスケーキ)は入手成功。カップケーキにお米が入っているしっとりとしたお菓子です。
無料で料理の提供だなんて素敵ですよね。

さて、夜は音楽のライブで盛り上がります。


愛をテーマにした曲満載の、ムードのあるJAZZ。

宝塚を彷彿させる衣装をまとい、ポップス、オペラ、クラシックなどジャンルを問わず歌って踊り続けるメドレーショー。

なぜか歌い手さんは全員男性。

音楽に続いて、最後のクライマックス!花火です。正面の建物の真下からと、時計の真下の2カ所から上げまくります。本格的花火大会です。かなり盛り上がっていました!


中世の歴史的建築物から上げている花火はまるでおとぎ話の世界のようでした。

2010年10月3日日曜日

世界一古いレストラン

ボローニャから電車で30分ほどの場所に”Ferrara”(フェッラーラ)という街があります。
今回は現存する世界最古のレストランでギネスにも載ったという”al Brindisi”というレストランを目指しフェッラーラへ行ってきました!


こちらがお店のホームページ↓
http://www.albrindisi.net/index.html
どれくらいここのレストランが古いかと言うと、創業が1435年。今からなんと575年前!イタリアの大巨匠レオナルド=ダ=ヴィンチもここのレストランを予約したそうです。でも、旅行の日程が合わなくなり、結局ダ=ヴィンチは来なかったそうですが。ヴィンチが予約をすっぽかしたからなのでしょうか、今はお店の予約は受けていないようです。(ちなみに坂本龍一も訪れたようです。)



世界最古のレストランにテンションが上がり、お店の入り口で写真を撮っているとウェイターさんに「写真ダメだよ!」と怒られてしまいました。その言葉を信じて、謝りカメラを鞄に仕舞いかけると「でも、5ユーロ払えば撮ってもいいよ!あはは!!」とウェイターさん大受け。え??。。。。。この流れはイタリアンギャグだったようです。(汗)5ユーロの流れもギャグのようです。(汗汗)ギャグに騙された!!!



さて、気を取り直して早速、メニューを注文。
まずはフェッラーラ産の赤ワイン。すっきりしていて飲みやすかったです。


ワインと一緒に出てきたのが、フェッラーラのパン。特徴的な形です。
周りはちょっと固め。なかはフランスパンのようにしっとりとしています。


最初の料理は”pasticcio di maccheroni alla ferrarese”。マカロニグラタンのパイ包み。外見はかわいらしいお菓子のようですが、中はマカロニがぎっしり!かわいい顔して、かなりのボリュームです。


パスタ料理はひき肉とチーズたっぷりの”tagliatelle"。きし麺状のパスタ。ボローニャでは、ひき肉のパスタにはトマトソースを入れるので、ボローニャ人には「白いミートソースパスタ」と呼ばれています。


最後のお肉料理”salamina da sugo alla Ferrarese”。塩のきいたサラミの様なソーセージに、下にはジャガ芋を擦り下ろして牛乳で煮込んだパテが敷かれています。しょっぱいソーセージに、優しい味のジャガ芋がよく合います。


ボローニャから電車で30分の隣町ですが、ボーローニャでは食べることの出来ない郷土料理がずらりでした!
しかも、ボローニャとフェッラーラの方言も違い、町並みや人の感じも違うんですよ。
料理の味の違いと、街の違いを楽しめた夕食でした。